オットは未だに私の名前や生年月日をはっきり覚えてない。
何かに私の名前や年齢を書くときには、自分で書かないで、私に書かせる。
聞きながら書くとか、そういう努力もしないので、覚えるつもりもなさそうだ。
すげえさみしい。

道路に中央分離帯があるじゃないですか。
簡易版でオレンジ色したゴムでできてるポールみたいなやつ。
そこに、人がいたの。スーツ着てカバン持って、少し細身で若そうな感じの大人が。
真ん中歩いて危ないなぁ、と思って見てたら、ポールをジグザグに歩いてたんですよ。
かったるそうに。
子供が帰り道にやるような、何が楽しいんだかわからない無駄な動き。
そんな感じで。
それ見て、ちょっとぞっとしました。
それを見たのは夜の10時頃。
車の通りも全然なくて、人通りもあまりなくて、もう辺りは暗くて、その中でS字歩き。
隣にいたオットに、あの人は何?と凝視しつつ尋ねてみるも、当然分かるはずも無く。
自殺?と思ったけれど、たまに通る車に身を投げる様子もないので、まったく真意は分からず。
怖いものみたさで、しばし建物の影からこっそり見てました。
そして、その人がポールの端にたどり着いたと思ったら、

戻ってきたぁ!
怖い。
こわいよぉう。
何の意味も見出せないS字歩きに、ただならぬ恐怖を感じて、その場を立ち去りました。
家に帰りたくない人だったのかな、帰りも同じ道を通ってみよう。まだいたら、話しかけてみようか、とオットと話していたけれど、1時間後にそこを通った時は、もうすでにその姿はなかったので、お話は聞けずじまいでした。
すこしほっとしたけど、すこし残念。